バイオ産業の社会貢献 ビジョン 及び 提言の発表 2022年8月10日
日本バイオ産業人会議が、JABEXビジョン(2022年版)"進化を続けるバイオ産業の社会貢献ビジョン~新たな基幹産業の創出と地球規模の課題解決に向けて~"及び"JABEX提言(ビジョン2022に向けて)"を発表しました。
日本バイオ 産業人会議が、 2030 年を想定して 「進化を続けるバイオ産業の社会貢献ビジョン~新たな基幹産業の創出と地球規模の課題解決に向けて~」を 2016 年に発表してから既に 5 年以上が経過した。その間 世界では、 経済発展だけでなく、むしろ地球規模の社会的課題解決において、イノベーションの果すべき役割が急速に高まってきた。
この度、 この 5年間の急激な環境変化から来る危機感と想定される未来に基づいてビジョンを修正した。特に、イノベーションによる社会的課題の解決、我が国の科学技術・イノベーション力の強化、産業領域・技術分野間の連携に修正のポイントを置いた。
具体的には、 「“経済発展”と“社会的課題解決” をイノベーションで実現する国として世界から認められていること」を 我が国が 2030 年に目指す姿=ビジョンとした。次いで、それを実現するための 戦略の三本柱として、「 基礎研究力の強化」、「イノベーションシステムの構築」に加えて「社会的課題解決」を挙げた 。個別領域については、これまでの 「医療・健康」「モノつくり」「農林水産業・食料」に加えて、これら三領域を横断する「環境・エネルギー」領域を設定した 。「環境・エネルギー」領域については産業転換などの長期的視点が必要なことから、ゴールとして 2030年に加えて 2050 年を置いた 。
また、JABEXビジョン(2022年版)に合わせる形で、それぞれの4領域毎に、今 産官学民が何を為すべきかの提言"JABEX提言(ビジョン2022に向けて)"を作成した。
岐路に立つ日本が、今後イノベーション力を強化して、2030年には“経済発展”と”地球規模の社会的課題の解決 ”に向けた国になるべく、本JABEXビジョン及び提言が参考になれば幸いである。